コロナウイルスワクチン接種しました [2021/03/17(水)] |
いろいろとバタバタしているものの、埼玉にもコロナウイルスワクチンが徐々に入ってきています。本日週1回肝炎外来を担当している白岡中央総合病院でワクチンを打ってもらいました。テレビなんかでは痛いだの腫れるだの、アナフィラキシーがどうのこうの、と騒いでますが、全くもって痛くもかゆくもくすぐったくもありませんでした(打ってくれた看護師さん、ありがとう)。でも他の人も皆異口同音に「全然痛くないね」でした。ただ翌日はちょっと肩のあたりに重い鈍痛があるらしいですけど。臨床試験でも重篤な副作用の発現頻度は数%でしたし。それよりもむしろ発症抑制効果の方がべらぼうで、下のグラフはその論文から拝借したものですけど、空のワクチンを打った群(青いライン)はどんどん発症してますけど、本物のワクチンを打った群(赤いライン)はほとんど発症してません。いろんな臨床試験のデータを目にする機会がありますが、こんなすごいデータにはそうそうお目にかかれません。マスコミはなんだかんだと不安をあおるのが好きなのかなあ、と勘ぐってしまいますが、こういうインパクトのある事実も伝えてくれるといいんですけど。 ちなみに当院もいろいろとワクチン接種してますが、皆さん千差万別です。緊張でガチガチに固くなっている人もいれば、両腕を腕まくりしてやる気満々で診察室に入ってくる子供もいます(ちょっと頼もしい)。うわんうわん泣きながらもじっとしてくれている子もいれば、お母さんに手足ごと胴体をおさえられつつも暴れ続けて、しまいには後頭部でお母さんの顔に頭突きをしてしまう元気な子もいます(今の所鼻血をだしたお母さんはいませんが、気をつけましょう)。まあなんだかんだいってワクチンのおかげでいろんな重篤な病気を回避しつつ平穏無事に過ごせていることは紛れもない事実なのであり、今回の新しいワクチンも今までは出来上がるのに10年以上かかっていたものが1年そこそこで打てるようになったわけですから、明らかに科学の進歩のおかげです。人間ってすごいなあ、とつくづく思います。 と書いていたら、ちょっとずつ肩が重くなってきました。ウイルスの断片と自分の免疫が今戦ってるんだなあ、と感じています。明日はそんなにひどくならないといいなあ。 |
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(Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine. Fernando P. Polack, et al. December 31, 2020, N Engl J Med 2020; 383:2603-2615) |
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