AI [2020/07/25(土)] |
世間ではコロナが再び猛威を奮っており、かつ一向に晴れない梅雨空もあって、引きこもり中に以前から気になっていた本を読んでみました。 医療業界でAIといえば死亡時画像診断(Autopsy imaging)のことでしたが、最近では一般的な「人工知能」としてのAIが医療業界でも隆盛を極めてきています。特に画像診断。CTやMRIはもちろん、内視鏡の分野も進歩著しく、一瞬画面に写った早期癌なんかも指摘してくれるそうで、頼もしい限りです。まだ一般的には出回ってませんが、時間の問題かと思っています。 それはそうと、このAI。データを蓄積してそれに一致するかどうか判定する、といった作業は得意なのに、文章が読めない、その意味がわからない、とのこと。なんでもその文章の意図することを数式に変換できないから、とかいうのがその理由だそうで。いわんや会話の内容なんて理解不能、なんでしょう。患者さんから感謝されたときの気持ちなんかも、機械には教えられません。りんご畑で樹液に集まるカブトムシやノコギリクワガタを目にしたときの感激も、機械には理解できないでしょう。必死に練習したギターソロをライブで無事弾ききったときの達成感も、言わずもがな、です。子供が無事生まれてきたときの感激というか高揚感なんてものは、数式はおろか言葉にすら表せられません。ちょっと脱線しましたが。 やっぱり人相手の仕事はAIには厳しいんだろうなー、と何となくほっとした次第です。 でも、この本のあとの方には、文章が読めない、内容が理解できない子どもや大人が増えている、とのdataが示されており、一抹の不安は抱きましたが。 |
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